2月26日、前日からの寒波の影響か小雪の舞い散る中、2月度三重県メバル大会が開催された。
目的地に向かい走行中、池原に差し掛かったあたりで先行していたK野さんからメールが届いた。
中を見てみると、


こっ、これはメッキ!?

早速K野さんに連絡を入れ状況を確認する。
なんでも遊木で夕方から30cmまでのサイズが爆釣とのこと。今回はメバルの大会だがこういう思わぬ収穫があるのも遠征の楽しみだ。
「まあ、がんばってください」と電話を切りはやる気持ちを抑え急いで車を走らせる。
熊野に差し掛かったあたりでまたもやK野さんからメールが届いた。


見てみると今回は15cmくらいのメバルの画像が添付されていた。

今期まだメバルを釣っていないためか俄然ヤル気が出てきた。O村さんに連絡。宇久井で釣りをしているとのことで一路宇久井を目指す。
 宇久井のコンビニで奥村さんと合流。釣果を確認すると三輪崎とコンビニ裏の波止で小さいのが2匹とあまり芳しくない。
「どうしようか?」と協議した結果、思い切って勝浦あたりまで南下しようということになった。
最初に攻めたのが那智漁港。ここは岩場、藻場などのメバルのストラクチャーとなるポイントもあり、メバル専門で竿を出した事は無いが期待の持てるポイント。
ジグヘッドで開始するが当りが全く無い。A会長、O村さんも苦戦している様子。
このポイントを諦め次に入ったポイントは宇久井漁港。湾奥だが常夜灯もありベイトも溜まっている様子。期待が持てる。
船溜りで25cmくらいの魚影が確認できた。「ひょっとしてメバル?」仕掛けをフロートリグに変え試してみるとO村さんにヒット!


上がってきたのは15cm程のメバル。

これは釣れ続くかと思いきや後が続かない。
その後O村さんが20cm程のアジ(おいしそう・・・)を2匹追加したところで、一気に三重の磯崎漁港まで北上することにした。
磯崎漁港では先行者がいたがあまり芳しくない様子。3人寒さ身を震わせながらお手上げ状態のまま 回遊人さんに連絡を取る。
回遊人さんは南島町から実釣開始。小さいながらもぽつぽつ釣れているとのこと。羨ましさを感じながら一発大物を求めさらに北上し二木島の港に入った。
足元には無数のベイト!期待を込め第一投。クンッ!とこ気味良い当たり。しかし乗らない。二投目、クンッ!今度は乗った!
プルプルと引きながら上がってきたのはなんとネンブツダイ。「うわ、ショウモダイや」久しぶりの魚がネンブツダイとは・・・目の前が白くなるのを感じた。
その後続いて上がってきたのもこれまたネンブツダイ。もうだめ・・・_| ̄|○

 早々と集合場所の尾鷲港に到着。既に 回遊人さんの車が止まっており余裕からか爆睡の様子。鬼のいぬまに・・・と、港内で釣り始めることにした。
港内には濁りが入っているが無数のベイトが見える。時折ライズの様子も見られる。
「これは最初で最後のチャンス!ここで釣れなければいつ釣れる!」とばかりにキャスト開始。
一投目、二投目・・・、釣れん!釣れん!!釣れん!!!・・・笑うしか、もう笑うしか無かった。そして車に戻りそのまま爆睡・・・zzZ
気が付けば時間は7:00。回遊人さんが窓からのぞいていた。ここで無念のタイムアップとなった。

 遊木に移動し表彰式。今回は一位の商品のほかに、ポイント開拓や新しい釣り方を開発した人のために特別賞も用意していた。
紀東方面の釣り場開拓とそれに劣らぬ釣果を叩き出しているという、みんなの意見が一致し今回のの功労賞は回遊人さんに決定!



そして栄光の一位は・・・?今回メバルを釣られた方が3人。その最大長寸が3人とも15cmということで今回は一位なしとなった。



少々残念な結果ではあるが商品は参加者でジャンケン大会が行われ、みな公平に分配された。



その後みんなで遊木でメッキ、甫母と熊野でイカを狙い今回の釣行を締めくくった(メッキは大爆釣でした)。

 みんな釣果に恵まれず寒い中の大会だったがデカメバルのいそうな雰囲気がある場所が多く、是非ともリベンジでこの方面を攻めたいと思う大会であった。


参加者のみなさん寒い中お疲れ様でした。みんな目をつぶって眠たそう・・・(爆!)

 3月もメバルの大会を予定しています。皆さん奮ってご参加下さい。




レポーター なちさん






☆紀東開拓部隊 回遊人さんのメッキについて一言!!



メッキは、一般的にギンガメアジ属に属するロウニンアジ・ギンガメアジ・カスミアジ及びオニヒラアジ等の幼魚を総称して呼ばれており、6〜7月の黒潮の接岸と共に、本州沿岸にやって来る(私は、以前鳥取の境水道でギンガメを釣っています)死滅回遊魚らしいです。

紀伊半島で釣れるメッキの大半は、一番低水温に強いギンガメで、たまにロウニンが混じり、カスミ、オニヒラが釣れるのは希みたいです。事実、過去尾鷲の火力発電所の温排水でメッキが周年釣れていた時も、比率がギンガメ80%、ロウニン15%、カスミ5%ぐらいの割合で、年を明けて1月にはカスミの姿は見られなくなります。(ただ、不思議なことに、6月の梅雨時に釣れる越冬メッキのほとんどが、ロウニンなのです)

メッキのシーズン当初は色々な所で姿が見られますが、水温低下と共に、温排水の出ている港内や水量が安定している河川内に入ってきて年内いっぱい楽しめます。そのころには型も20cmを超え引きも強くて楽しいのですが、結構叩かれスレている群れも多く、ルアーに反応させるのに苦労する場面もあります。それが楽しいと言う方も居ますが・・・(私は、ガツガツ食う初な魚が好きなので別の群れを探します)

冬も押し迫りシーズン終盤の1月になると、温排水の無い所では、姿が見えてもフラフラと力なく泳いでルアーに反応しませんが、昼間太陽で暖められたコンクリート護岸の放熱により水温が上昇するのか、夕方の一時だけスイッチが入りベイトを補食し爆釣する事があります。今回の大会遊木で爆釣した河野親子も夕方だったらしいです。



最後に、最近の温暖化に伴い、温排水が無くても本州で越冬するメッキがいるみたいで、・去年串本でトレバリーが釣れているみたいですし、遊木の地元の釣りをしていた中学生の話では、梅雨明け頃に50cmを超すメッキが釣れたらしいです。

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